[本]エロゲー文化研究概論 [ゲーム]
[お仕事告知] エロゲー30数年のあゆみが一冊でたどれる『エロゲー文化研究概論』出版されます
自分のゲーム体験を自分史にした「ゲーム30年史」を書いて同人誌にした者として『国産エロゲー」誕生より30年!!』の表紙(最初見たとき帯だと思った)で「発売したら買う」ことを決めたエロゲー文化研究概論。読み終わったので感想を。
80年代から90年代のエロゲーとそれと取り巻く環境を知りたい方は重宝する
この本で冒頭は海外のゲーム「Strip Poker」と「Softporn Adventure」、日本のエロゲーは1982年の光栄から販売した「ナイトライフ」から始まって時折海外の情報や周辺事情を説明しながら進みます。80年代や90年代の事情は、インターネットで調べることが難しいところもあるので筆者の体験や調べたことがこの本に書かれているので役立つと思います。
自分も読んで海外の情報や周辺関係はよく調べられたなあと。特にアスキー販売の「EMMY」が制作工画堂スタジオ開発は驚きでした。
構成を考えてほしかったなあ
2000年代後半からはしょっている感がしますがそのあたりは「インターネットで調べてね」ってところですかね。そこをさっぴいても作りに難があるかなあと。
まず前後のつながり。特に気になったのはV.G.とあすか120%の後に同人サークル渡辺製作所の話がなぜ出るのか。確かあすか120%やV.G.MAXに関わっていたという話を聞いたことがありますがそのあたりが記載されてないとわかりづらいのでは(裏とれていない話なのかな)
あと編集。ゲーム関係と周辺事情が一緒になっているので流れが気になりました。
このあたりは編集者や他の人に解説付きで読んでもらって「このあたりの文章や構成がおかしい気がする」と言ってくれたのではないのかなあ。
もうちょっと年表や脚注でフォローがほしかったかなあと。いやこれは自分の本にも言えますね。
感想とかありましたらツイッター@v_saturnかコメントに返信してくれればうれしいな。